こんにちは、ちわぷ〜です!
本日は久しぶりの作家さん!
以前読んだ作品が面白かったので、久しぶりに読んでみましたのでご紹介させていただきます☆
「つむじ風食堂の夜」 吉田篤弘(著) 筑摩書房
あらすじ
懐かしい匂いが漂う、月船町にある、名無しの食堂。
コロッケをクロケットといったり、洒落た雰囲気もありつつも、名無し。
だけど、いつの間にか、つむじ風食堂と呼ばれている…
ご紹介するに辺り、星新一っぽいで良い気はするんだけど…
内容は、文句なしで良いです!
下記に貼った別作品で、星新一っぽいが良い得て妙かなと思ったのですが、各エピソードが膨らんでる本作も、同じ意見で良いと思います。
星新一の二番煎じではなく、星新一が好きな方はきっと好きそうって意味です。
各エピソード毎にギュッとしている分、なんでそこの描写に文字数を割くのかが却って気になり、
一番気になったのは、先生が住んでいるアパートの描写。
取ってつけた上に、建築的にもアウト?っぽいけど、なんとなくある屋根裏部屋的な狭い部屋。
やたらと傾斜のある、少ない段数を登るとある先生の憩いの場。
人は、登る時にしか段数を数えないけど、先生にとってそこはやっと見つけた安住の地で、だからこそ、降りる時に数えてしまう。
短い文章の制限の中、
(あるのかないのかは分からないが、きっと各作品のバランスは考えて少ないページでまとめてる様な気はする)
不要な描写だし、そこに文字数割く分、どうしたって全体薄めな気がするのに、
完璧過ぎる感動を味わってしまうエピソード。
階段が主役で、だからエピソードのちょっとした感じが染み渡ってくる気がする。
感動させ様なんて下心もまるっきり感じないけど、手のひらで転がされてしまった気もする。
物足りないなぁって思ってても、丁度良い。
引き算の美学とはまた違う、この感じは現状の私のキャパオーバーで、言い表す言葉が見つかりません。
端的に言えば良作。
このアパート、とても住みたいです☆
まとめ
文章は簡潔、ストーリーはページ数考えても薄めと言って差し支えない気はします。
普通に考えれば、もう一息な作品のはずなのに、
不思議な満足度。
とても、心動かされてしまいます。
学生の頃、友達とマイナーな作品を語っていて、
なんで良いか分からないけど、これってスゴく面白かったよね〜
って、面白いって事を伝えたくなる感覚。
他の吉田先生の作品も読みつつ、キチンと感覚的な部分も腑に落としたいと思います!
吉田先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
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