ちわぷ〜の書評ブログ🐶

アラサーの物書き愛犬家の書評ブログです🐶

”神の子”に祭り上げられてしまった人の子…「乱」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

現在、興味を持ち天草四郎で知られる島原の乱関係の書籍をむさぼり読んでおります!

魔界転生」くらいしか知らなかったので、仕事の関係もありこの機会にちゃんと勉強しようと思いました!

知れば知るほど奥が深く、これからちょいちょい記事を上げて行こうと思います^^

 

本日はそんな中でとても読みやすかった作品をご紹介!

時代小説と構える事なく読めて、手に汗握るアクションシーンもあり、また天草四郎を神の子としてではなく、人の子として描いている点も◯です☆

「乱」 矢野隆(著) 講談社

あらすじ

野生児の虎は村を荒らしているのを捕らえられてしまう。

それを救ったのは、”神の子”として隠れキリシタンの心の拠り所になっている少年、

四郎だった。

 

島原、天草には乱の気配が漂い始めて、やがて二人も抗う事のできない歴史の波に飲み込まれてゆく…

無力な少年として描かれる天草四郎

天草四郎といえば「魔界転生」。新旧どちらも見た事があるのですが、どちらかといえば「里見八犬伝」とかの路線のイメージ。

 

後は劇団☆新感線の「Shiroh」。ロックミュージカルとして描かれており、敵の板倉重昌のキャラの濃さと死に際の場面がだいぶ前に見たのに頭にこびりつき、そこのパートの歌も未だに覚えてる(笑)

台本も買ってあるのでまた近く読みたいです。

 

何となくファンタジックな存在ですが、しかし、歴史にその名を確かに刻んだ人物。

キリストを思わせる数々の奇蹟が伝説となって今も残っています。

そんな四郎を無力な少年として描いたのが本作。

 

超人的な何かを持ち合わせている人物として描かれてきた今まで触れて来た創作物とは違うヒューマニズムがあり、こういうのを読みたかった!と思いました。

 

矢野先生は多分初めてなのですが、「戦国BASARA」などのシナリオも手掛けている様で、だからなのか虎の活劇の場面はイキイキとしているし、とっても読みやすく時代小説初心者でもまったく問題の無い作品。

 

若い人にも興味を持ってもらえる様な時代小説が書ける先生は貴重です☆

まとめ

天草四郎を一人間として描いた作品です。活劇のパートもあり、エンターテイメントとしても読みやすく、訳の分からない難しい単語でびっしり!なんて事はありませんので、安心してお読みください(^ω^)

 

島原の乱関係の作品は大量に読む予定ですので、おもしろい物があればチョイチョイ取り上げてゆきます☆

 

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こんな人にオススメ

天草四郎に興味がある方

斬新な描き方の島原の乱に興味のある方

矢野先生のファンの方