こんにちは、ちわぷ〜です!
今日は初めましての作家さん!
この間の直木賞は、一人直木賞選考委員ごっこをしていたものの、天草四郎関連を調べる事になり、途中で力尽きてしまい全作は読めないまま発表の日を迎えてしまいました^^;
でも、とっても気になる作品がありましたので、今更ながら読んでみましたのでご紹介いたします☆
「襷がけの二人」嶋津輝(著) 文藝春秋
あらすじ
戦後、東京大空襲により声がガラガラになってしまった千代は、目が見えない元芸者の女性、お初さんの女中になる。
目が見えないし、声も変わってしまったのでお初さんは気づかないが、
実は千代とお初さんは東京大空襲の日まで長年共に暮らしていた特別な関係性だった…
山田洋次監督+女性っぽい題材というイメージ
あらすじに書いた出会いの場面の引きが強く、どうして二人がこの関係になるに至ったのか?とても気になる書き方で読ませ方がうまかったです!
戦前〜戦後の話ではありますが、そこまで重苦しい物ではなく、どこかユーモラスな千代とお初さんの空気感がとても良い!
友達の様な、姉妹の様な、親子の様な…何ともいえない、二人だけの距離感。
質素な中にも優しい雰囲気の伝わってくる料理の数々が良い!
女性の幸せとは?というのがメインテーマになっており、途中この雰囲気でそんな方向に行く!?という展開もありますので、これはどちらかといえば女性向きの作品だなぁと思いました。
イメージ的に、山田洋次監督が描く映画の雰囲気+女性向けのテイスト
といった感じ?(余計伝わりにくそう(^◇^;))
もし映画化するなら山田洋次監督希望です☆
優しく、そして時折切なさのある作品でした☆
まとめ
女性向けの作品で、二人の女性の関係性が面白く、王道の優しい物語かと思いきや、変わったネタや切なさも飛び込んでくる珍しい類の作品です。
珍しい類だけど、メインストーリー自体を強引にうねらせている訳ではなく、テーマ自体はとてもシンプル。何ともいえないバランス感の作品でした。
今後、覚えておきたい作家さんがまた一人増えました☆
直木賞関連作は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
女性の描き方がうまい作品を読みたい方
嶋津先生のファンの方