- 「殺人犯はそこにいる-隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件-」
- 内容
- 桶川ストーカー殺人事件の犯人の情報を警察に提供した、未解決事件の解決に尽力するジャーナリストの清水潔が、県境を跨いで捜査が難航した北関東連続幼女誘拐殺人事件を追った記録。
- 「リバー」の空気感を再び味わい、警察の捜査に対して考えさせられました
- まとめ
- こんな人にオススメ
こんにちは、ちわぷ〜です!
今年の読書生活は少しノンフィクションを強化しようと思い、色々情報収集をしていたところ、清水さんというジャーナリストの存在を知りました。
丹念な取材で、桶川ストーカー事件の犯人を追い詰めて警察に情報提供をしたらしい、方なのですが、そちらを読もうかとも思ったのですが、奥田先生の「リバー」のモチーフになった事件も追ってらしたとの事で、まずは先にそちらを読んでみました!
「殺人犯はそこにいる-隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件-」
内容
桶川ストーカー殺人事件の犯人の情報を警察に提供した、未解決事件の解決に尽力するジャーナリストの清水潔が、県境を跨いで捜査が難航した北関東連続幼女誘拐殺人事件を追った記録。
「リバー」の空気感を再び味わい、警察の捜査に対して考えさせられました
丹念な取材で、当時犯人を追っていた警察官のインタビューもあるのですが、
そこで語られている事、話し方、全て「リバー」と共通するもの。
とても目も当てられない悲惨な事件ですが、
この事件のポイントを要約すると、栃木と群馬を跨いで起きている事で、そうなると栃木県警、群馬県警の連携が必要ですが、なかなかうまくいかなかった事。
そして、DNA鑑定まで用いられて特定された犯人が冤罪だった事、
長いブランクを挟みながら起きている事件ですが、事件が起きている範囲はかなり狭い事。
この辺りがポイントかなぁと思います。
警察がもっとうまく連携できれば…
DNA鑑定の精度がもっと高ければ…
捜査をしていた現場の警察官のインタビューから、無念さを感じます。
また、冤罪で刑務所に服役していた方の気持ちを思うとそれもやりきれない…
何も解決せず、誰も救われない、日本犯罪史上でも重大な事件…
そして、”ルパン”と呼称される真犯人…
捕まらず、まだどこかにいます。
なかなか悲惨な事件なので、ノンフィクションで読むのは辛い物があるという方は、
下記の記事の「リバー」がオススメです。
北関東連続幼女殺人事件をベースにしてますが、奥田先生らしい描き方の作品でずっと張り詰めているという事もありませんし、
作品自体はフィクションですが、人間関係しっかり描いていて、当時捜査をされていた方の心情などよく分かります。
まとめ
桶川ストーカー殺人事件の犯人を追い詰めたジャーナリストの清水潔さんが、北関東連続幼女殺人事件の犯人に迫った内容で、かなり熱のこもった読み応えのある一冊でした。
奥田先生の「リバー」を読まれた方は感じるものがあるかも知れません。
桶川ストーカー事件の方の書籍も近く読んでみようかと思っております。
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こんな人にオススメ
北関東連続幼女殺人事件のノンフィクションをお探しの方