こんにちは、ちわぷ〜です!
最近ハマりにハマっている樋口有介先生の青春ミステリー!
今回は沖縄を舞台にした一風変わった作品をご紹介いたします☆
「風景を見る犬」 樋口有介(著) 中央公論新社
あらすじ
那覇市で母子家庭で育つ高校生、香太郎は進路選択を控えた高校三年生。
父親の顔は知らない。
家業が刺激的だったり、沖縄独特の風土で育った香太郎の周囲に美少女が集まってくる。
そして、殺人事件が起きて…
ダークな沖縄を舞台にした青春ミステリー!
沖縄を舞台にした青春ミステリーと書くと、キラキラ感が先行しそうなイメージですが、今作はけっこうダークな沖縄を描いています!
もちろん、キラキラもするんですが。
知っている先生でも一応、裏表紙の作者略歴をチェックする事にしてるのですが、それによると何と樋口先生はこの時期沖縄に住んでたらしい!
なるほどなぁって感じ。wikipediaとか沖縄の資料とかちょこっと読んだだけでは出せない、その土地で生活した方ならではの空気感の出し方。
その結果、下地がけっこうダークな青春ミステリーになっていて、ダークさがあるからこそキラキラ感も光ってくる!
登場人物の沖縄人の皆さん、みんな沖縄時間が流れてててとても良い!
きっと樋口先生が沖縄に住んでいた時に、こういった方々がいっぱいいたんでしょうね(笑)
ミステリー感は少なめで、けっこう力技だったりする事も多いのですが、前橋を舞台した作品でも思いましたが、その土地の空気感の出し方が樋口先生独特で、こういうところが好きで読んでるところあります!
主人公がメキシコ料理屋さんでバイトしてたり、母のスナックを手伝ってたりで、料理が得意という設定で、グルメ感もけっこうあります!
それが沖縄独特の美味そうなものに留まらず、沖縄の納豆にはカラシが付いていない、とかの小ネタだったりで良い味出してます!
泡盛のコーヒー割りとか、泡盛のチオビタ割りとか、へぇ!って感じ!
片親っていうのはけっこう樋口先生では有りがちな設定ですが、基本離婚してるパターンで、お父さんがその分、伸び伸びとしてるんですが、今回は何と父親が誰かさえ分からないパターン。
今回はお母さんが超パワフルなパターン(笑)
マジで何者!って感じでアチコチ出てきて面白かったです!
あと、メキシコ料理店のおじさんも良すぎ(笑)
今回みたいなパターンも面白く、毎回同じキャラ構成じゃんってなりがちですが、引き出しはかなり豊富な先生で、そこが飽きずに何冊も読める魅力( ^ω^ )
いつもよりダークさのある青春小説も新鮮で面白かったです☆
まとめ
沖縄を舞台にした、ちょっぴりダークさのある青春ミステリー!
青春ミステリーなのでやはり若者向けではあるのですが、今回は沖縄独特のダークさもあるので、樋口先生の作品の中では比較的大人も読みやすい作品なのではと思います☆
樋口先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
ランキングに参加してみました!もしお手間じゃなければ、ポチっとして頂けますと幸いですm(_ _)m
こんな人にオススメ
沖縄を舞台にした青春ミステリーを読みたい方
ちょっぴりダークな青春物を読みたい方
樋口先生のファンの方