こんにちは、ちわぷ〜です!
現在仕事で温泉を調べており、前回は「雪国」を読みました!
そしたらメチャクチャ面白くて、もう一つの代表作である本作もチョロっと温泉関わってるな〜と思い読んでみました☆
「伊豆の踊子」 川端康成(著)
あらすじ
20歳の私は、一人伊豆を旅している。
旅の途中、旅芸人と道連れになり、そこで美しい少女と出会い…
映画版よりも好きだった!
吉永小百合さんや美空ひばりさんなどなど、超錚々たる面々がヒロインで、今まで6回も映画化されている名作中の名作。
本作との出会いは、まず国語の時間でチョロっと出会い、その後に大学時代に映画で見たという感じでした!
どの方の映画版かは内緒という事で、映画版との比較だと、私は原作の方は断然好き!
学生の頃に見たので、いま見たら映画版も見え方が変わるかもですが、とにかくヤスナリの文章が瑞々しくて好き!
「雪国」とはまた違う、爽やかな海の風を感じさせるかの様なタッチ!
読後に調べたところ、19歳の頃にヤスナリが伊豆を自分探し的な感じで旅した際に感じた事が詰め込まれてるそうで、ばなな先生の作品でもそうでしたが、実際に体験された方が書かれると旅情が伝わってきますね^_^
伊豆って奥の方まで行った事がないので行ってみたいな〜と思わせるくらい空気感が伝わってきました!
自分探しの旅の途中、実際に旅芸人と出会ったヤスナリ。
誰にも告げずに19歳の少年が寮を飛び出して旅に出るって、なんか知らないけどよっぽどですね(^◇^;)
もちろん、作品自体はフィクションなので全部が全部ヤスナリが体験した事ではないのですが、やはり根底に強烈な思いを感じます。
これを20代半ばで書いていたとは…
20代の作家とは思えない文章に、若い作家特有の抑えきれない熱量みたいなものが融合している様に思います。その辺りが名作と言われる所以でしょうか。
短編なので、そこまで多くのドラマが起きるわけではないのですが、その分一つ一つの心情描写が素晴らしい。
ラストの方、えっそのエピソード!?ってやつを入れてきてびっくり!
もしかしたら映画版にもあったのかも知れませんが、短編でクライマックスで、まったく今までの流れとはほぼ関係なエピソードを入れてくるダイナミックさ。
でも、その文章から想起される映像が強烈。
ヒロインの描写よりも、これが作中で一番心に残りました。
これって実際にヤスナリが出会った人なのでしょうか…
まとめ
「雪国」とはまた違うタッチで描かれる、若かりし川端康成の感情を感じられる作品です!
国語の時間でチョロっと触れたって方が大半だと思いますが、大人になってから読むとまた違った面白さがあります(^ ^)
短編ですぐ読めてしまいますので、ぜひ読んでみてくださ〜い☆
川端康成の作品は、以前ご紹介したこちらの作品もオススメです☆
ランキングに参加してみました!もしお手間でなければ、ポチっとしていただけますと幸いですm(_ _)m
こんな人にオススメ
古き良き古典を読みたい方