こんばんは、ちわぷ〜です!
先日ご紹介した「檸檬のころ」が面白かったので、また豊島先生の作品を読んでみましたのでご紹介させて頂きます!
今作は大学生活を舞台にした作品ですが、やはり豊島先生らしい、冴えない連中がメインを張る形になっていて、個人的にはとても好きな感じでした☆
「神田川デイズ」 豊島ミホ(著) KADOKAWA
あらすじ
ひょんな事から仲良くなった冴えない男子三人組は、”僕”の狭いアパートに入り浸っていた。僕はそれなりにきちんと授業に出席するが、他の二人は僕が学校にいっている間も部屋のこたつから動こうとしない。
そんな怠惰な日々を送って早三年経った。”僕”は怠惰な日々の中で焦りを感じてゆくのだが…
(「見ろ、空は白む」)
一つの大学を舞台にした連作短編集。
とても懐かしい温度感
今作は冴えない大学生たちが主人公。彼らの過ごす怠惰で、それでいてどこか変わりゆく日常に共感というか、あ〜懐かしいな〜と思う方は多いのではないでしょうか?
大学に入れば何か変わるのではないか?キラキラとした日々が始まるのではないか?と各登場人物たちは思いながらも、実際に待ち受けていたのは理想とは程遠いキャンパスライフ。
人生の停滞期とも呼べる怠惰な時期を過ごしてきながらも、学年を重ねていく内に溢れ出してくる焦り。
このままでいいのか、変わらなければ!と思いつつも、変われる人間とそうでない人間もいる。
そんな多くの人がキャンパスライフで味わった感情をダイレクトに描いた作品でした☆
まとめ
キラキラした青春とは程遠い、”地味で冴えない”人々の大学生活をメインに据えた、豊島先生版の青春ものです!
若い頃の痛々しい思い出が蘇って懐かしくなる方もいらっしゃるのではないかと思います(笑)
若い方はもちろん、社会に出てしばらく経った方にはより刺さる作品になっているかと思います^ ^
豊島先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
冴えない大学生たちの等身大の青春に共感できそうな方
豊島先生のファンの方