ちわぷ〜の書評ブログ🐶

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渋谷の建設現場の地下にある、謎の祭壇と繋がれた男…「骨灰」

 

こんばんは、ちわぷ〜です!

 

先日発表があった直木賞候補作の中から、気になる作品を読んでみましたのでご紹介させて頂きます!

天地明察」などで知られる沖方先生のホラー作品となります☆

「骨灰」 沖方丁(著) KADOKAWA

あらすじ

2015年、再開発が進められている渋谷。

大手デベロッパーの危機管理部で勤務している松永は、自社の建設現場に対する、嫌がらせめいたツイッターの書きこみの真偽を確かめる為に、地下へ調査に向かう。

 

「火が出た」「いるだけで病気になる」「人骨が出た」…などの奇妙な書き込みは果たして事実なのだろうか。

松永は、図面に載っていない謎の祭祀場に辿り着く。そこには、巨大な穴が掘られていて、鎖に繋がれた男がいた…

心が洗われる「天地明察」、背筋が凍る「骨灰」!

先日「天地明察」を取り上げさせて頂きましたが、本当に振り幅の大きい作家さんで、色々なジャンルをかき分けていて凄いと思います!

 

本作はあらすじを読んで、ホラーっぽく書いたサスペンスなのかな?と思って読んでみたのですが、普通にホラーでした(笑)

 

でも、ホラーが苦手な私でも読めたくらいなので、メチャクチャ怖いホラーってわけではなく、世にも奇妙な物語くらい?かなぁ〜

怖いの大好きホラーマニア!という方にはもしかしたら物足りないかも知れませんが、話の展開が読めない感じで、一般の方でも読みやすい感じになってます^ ^

 

個人的には冒頭のシチュエーションが怖くて背筋が凍りました!

 

あらすじに書いてある部分なのですが、物語の舞台になっている渋谷再開発の場所は以前の仕事で訪れる機会が多くて生々しい部分があり、

 

物語に関係ない超些細なところですけど、

鉄板の階段とか、あ〜そうそうあの何とも無機質な感じと響き不気味だったな〜と…

なんかそんなところからのめり込んで行ってしまって、地下を調査している場面は怖すぎでした…

 

直木賞候補作となっている作品だけあってしっかりとした文章力で、たくさんの謎に包まれていますが、謎の提示の仕方が一つ一つ丁寧で、変に謎を詰め込みすぎて混乱するという事もなく、

 

ホラー作品というのもあるかも知れませんが、画が思い浮かんでくる書き方をされていて、これ映像だったらインパクトあるだろうな〜と、もし映画化とかする事があれば楽しみな絵面の場面が多々ありました☆

まとめ

天地明察」の著者が贈る、ホラー作品!

メチャクチャ怖い!というわけではなく、読みやすい方だと思いますので、ホラー好きじゃないと楽しめない作品というわけではありませんのでご安心ください^ ^

 

直木賞候補作だけあり、勢い任せのホラーというわけではなく、しっかりとした文章になっております^_^

直木賞受賞なるか、楽しみです☆

 

直木賞候補作は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆

chiwawatan.hatenablog.com

 

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こんな人にオススメ

ホラー好きの方

沖方先生のファンの方