こんばんは、ちわぷ〜です!
台風の進路がなんかもうよく分からない感じになっていて、なかなか心配ではありますが皆さん大丈夫でしょうか?
本日は、やはり夏には触れないわけにはいかない。戦争のお話ではありますが、
なかなか知られていない、終戦後に起きた北海道の離島で起きた知られざるストーリーをご紹介いたします!
この戦いがなければ、もしかしたら北海道は今ごろ日本じゃなかったかも知れない…
「終わらざる夏」 浅田次郎(著) 集英社
あらすじ
沖縄が陥落した後の太平洋戦争末期。
日本中が、本土決戦に備えた準備をしていた。
東京の翻訳出版社に勤める片岡は、45歳というギリギリの年齢で赤紙を受け取る。
医師や伝説の軍曹など、事情を知らずに集められた人々と共に北へ向かった片岡を待ち構えていたのは…
何故かその島の名前さえ知られていない、終戦後の激戦の事実
本作で扱われている題材は、終戦後に勃発した占守島(しゅむしゅとう)の戦い。
この戦いの結果によっては現在、北海道が日本じゃなくても不思議ではなかったくらいに大きな出来事なのに、何故かその島の名前すら知られていない現状です。
私がこの戦いを知ったのは、けっこう前ですが大泉洋さんのいるTEAM NACSがこの戦いを題材にしたお芝居をしていて、NACSの作品は基本観る派の私が観に行ったのがきっかけでした!
そこから興味を持ち、おっ浅田先生も書いていらっしゃる!
といった感じで本作に辿り着き、手に取りました!
NACSで事前知識は得ておりましたが、まったく事前情報なく本作から入っても全然大丈夫なくらい、島に辿り着くまでの物語もけっこうあって、当時の事情を知りながら読む事ができます!
占守島の現状にまつわる部分は、いわゆる北方領土問題というデリケートな部分なので、そこに関しては他に詳しく解説されている博識な方のブログもあるので、そちらを読んで頂ければと思いますので、
とりあえず、戦いが起きた背景のみ極簡単に触れますが、
その足がかりとして、ソ連領と目と鼻の先の占守島に攻め寄せてきた。
日本は当初、アメリカは沖縄ではなく、北海道方面から攻めてくると予想しており、
かなりの精鋭部隊を配備していたが、実際は沖縄から攻められた。
本土決戦に向けて本土に戻そうにも、制海権も制空権も、そしてそもそも燃料すらも無い様な状況で輸送ができずに居残って訓練を続けており、
当時の日本の状況としてはかなり優秀な戦車を中心とした部隊が、ソ連と戦った…
概ね、こういう戦いでした!(ツッコミどころあったらすみません…)
そこに、とても戦力になるとは思えない片岡たち一向が徴兵されていき、それは一体なぜなのか…
といった物語になります!
まとめ
とても重要な歴史にも関わらず、TEAM NACSのメンバー曰く北海道出身者でも知らない者が大半という埋もれてしまった戦い…
ぜひ一度、その目に焼き付けてください。
ちなみに、TEAM NACSというフレーズが多々出てきてはおりますが、TEAM NACSの作品と浅田次郎先生の「終わらざる夏」は、同じ戦いを題材にしているだけで、
原作というわけではないので、その点だけお間違い無い様にお願いいたします!
題材は同じでも、
「終わらざる夏」は、占守島の戦いに向かうまでの背景にかなりの重きを置き、
TEAM NACSは、実際の戦いの様子に重点を置いたイメージです!
TEAM NACSの作品は下記に貼ったリンクのものです!
こちらも非常に分かりやすく、TEAM NACSらしい演劇作品になっておりますので、占守島の戦いに興味のある方は、こちらもチェックしてみても良いかも知れません!
後半の長めのスローモーションの場面は、胸に来るものがありました(T . T)
ちなみに、私がTEAM NACSで好きなのは、ぶっちぎりで「悪童」です☆
浅田先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
終戦後の知られざる戦いに興味のある方
浅田先生のファンの方