こんばんは、ちわぷ〜です!
この間の直木賞は、候補作にホラー2作、歴史物2作、刑事物?(ここは未読)
という、けっこう変わった構成だったので、興味を持ちました!
ホラーは苦手ではありますが、ホラー候補作2作とも読んでみましたので、ご紹介させて頂きます☆
本日の作品は、ホラーとはいえそこまで怖すぎず、しっかりとした人間ドラマとなっておりました☆
「踏切の幽霊」 高野和明(著) 文藝春秋
あらすじ
女性向け雑誌でフリーでライターをしている松田は、それまで依頼された事もない、心霊ネタの特集の仕事を受ける。
ガセも多い心霊ネタの取材を進めていく松田だったが、
下北沢の踏切では、複数の投稿があり、やがて松田はその踏切にまつわる事件に興味を持ち…
きっちりと人間を描いたホラー作品!
怖いのは苦手だけど、興味があるんだよなぁ…
といった感じで手に取りましたが、ジャンルで分けるとホラーになるのかも知れませんけど、そこまでの怖さはなく、どちらかと言うと人間ドラマといった感じになっていて
想像以上に楽しめました!
個人的にはホラーってファンタジーに近いものがある様な気がしているのですが、
小説というもの自体が虚構の世界であって、さらに虚構の中の虚構がファンタジー。
本作はしっかりと人間を描いていて、ホラーという虚構の中の虚構が全くウソくさく感じずに、ミステリーの要素もあって最後まで楽しめました^ ^
あと、序盤のちょっとした笑いどころに著者の方のセンスを感じました!
そこしか笑わせられる場所がない!っていうピンポイントなところで、しっかりと笑わせて頂いて、緊張と緩和にマンマとハマってしまい、
その後のホラー要素がすんなり入ってきたなぁ、っと、読み終えてみて、あそこ超重要だったなぁと思いました!
結果は惜しくも直木賞受賞ならずでしたが、今回は本当にレベルが高かった様に思いますので、例年なら今作が受賞してても不思議じゃないくらい、ハイレベルな作品だったと思います☆
まとめ
ホラー作品ではありますが、そこまで怖くなく、人間ドラマがしっかりと描かれて、
下北沢の踏切に現れた幽霊の真実を追い求める、といった感じのミステリー要素もたっぷりのエンターテイメント作品になっていると思います!
ホラーが苦手な方でも、これだったら大丈夫なんじゃないかな〜と思いました!
同じ直木賞関連ですと下記に貼った「骨灰」の方がよりホラー感は強かったと思います!(「骨灰」もそこまで恐ろしさはないのですが)
第169回 直木賞関連作は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
人間ドラマがしっかりしたホラー作品を読みたい方
高野先生のファンの方