こんにちは、ちわぷ〜です!
特に何をしたというわけではありませんが、クッションにもたれようとしたら何故だか背中がじんわり痛くなり、昨日の朝目覚めてからは猛烈に背中が痛く、
寝返りを打つと痛くて目覚め、寝てることもシンドく、起き上がる事もキツいという感じになっております(T . T)
一番ひどい時、立ってる状態で下を見るのも辛かったです( ; ; )
そうなるともう何もできないので、納期はまだまだ先なので在宅の仕事は昨日、今日お休み。痛みを紛らわす為に読書をしまくっているので、だいぶご紹介できる作品が溜まってきました(^ω^)
週一ばなな生活、今週はデビュー作のご紹介です☆
「キッチン」 吉本ばなな(著) 幻冬舎
あらすじ
同居していた祖母を亡くし、天涯孤独となったみかげは、ひょんな事から友人の雄一の家に居候する事になる。
美しい雄一の母は、実は性転換していたので本当は父親で…
(「キッチン」)
表題作、表題作の続編、まったく関係ない短編(なんとなく流れる空気は表題作に似ている)の、3本の短編を収録(文庫版)
デビュー作から書きたい方向性が定まっている
本作は、ばなな先生のデビュー作!まだ私が生まれる前の作品。
世はバブルで浮かれていた時代で、なんとなくその時代に書かれた作品ってやっぱり浮かれた雰囲気みたいなのは感じたりする事もあるのですが(それはそれでオツ)
ばなな先生の場合、浮かれっぽさがまるっきりない切実なもの。
デビュー作から、現在まで一貫して誰かを救おうとする気持ちを感じる作品。
デビュー作からして既に方向性が定まっております。
文庫版あとがきによると、表題作は当時、大ブレイクしたそうで、華々しいデビューを飾ったばなな先生。
しかし、むしろ最近の作品から遡って読み始めている私にとって、やはりデビュー作だけあり、当たり前ですが最近の作品とは違い荒削り(それでも新人離れしてましたが)
しかし、勢いも感じ、性転換した母(本当は父)のパンチも凄まじいものがありました。ここまで個性的なキャラって他の作品では見なかった気がします。
表題作読み終わったところ、2作目「満月-キッチン2」はその続編。
こちらの1ページ目から、完全にノックアウトされてしまいました。
え〜、なにその展開!?
衝撃的過ぎる始まりから、最後は、ばなな節炸裂の感動的な心洗われる展開。
脅威の新人現るっ!と当時なっていたのも頷けます!
表題作は序章に過ぎず、「キッチン」はこの2作がセットになって初めて完成されるもの。
古い作品でしたので、今回は後発(といっても2002年ですが)の文庫版で読ませて頂きました。単行本の方だともしかしたら「満月」は載っていない可能性がありますので、購入の際はお気をつけください。
「キッチン」で終わらず、「満月−キッチン2」まで是非読んでください☆
まとめ
ばなな先生のデビュー作にして、作家としての方向性が完全に定まっている作品。
そして、物語のうねり方が他のばなな作品とは一線を画する激しいものでした。
個人的に、ばなな作品は初期の作風がドンピシャ!という事が明確になりましたので、初期の物で未読の物を今後は読んでいきたいと思いました☆
ばなな先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
心洗われる物語を読みたい方
ばなな先生のファンの方