こんにちは、ちわぷ〜です!
最近ちょくちょくとまた読ませて頂く様になった横山先生。
本日は、横山秀夫史上、最も美しい謎という、気になったキャッチコピーの作品を読んでみましたのでご紹介いたします☆
「ノースライト」 横山秀夫(著) 新潮社
あらすじ
建築士の稔は離婚をし、今は独り身。
稔が建築し、雑誌に取り上げられて反響があったY邸は、同じものをと頼まれる程に評判が良い。
ひょんな事から稔がY邸に足を向けると、そこは人が住んだ形跡が無く、1脚のタウトの椅子が残されていた…
ブルーノ・タウトの壮絶な人生に共感できるかどうか
横山秀夫史上、最も美しい謎という煽りに相応しい作品でした!
本作には実在したドイツ人建築士、ブルーノ・タウトの人生が大きく関わっているので、そこに共鳴できるかどうかで、謎の美しさの感じ方が大きく変わってくる様に思います。
私もタウトの事は知りませんでしたが、作中で細かく言及されているので全く問題ナシ!
簡単に言うと、戦前のドイツから日本に亡命してきた建築士なのですが、その生き様はなかなか壮絶…タウトの想いに思いを馳せる様な書き方ですので、そんなに建築に興味は無いのですが、問題無く感動させられてしまいました(T . T)
後は警察もののミステリーではないので、そこは好みが分かれるかもですが、
家=家族の象徴。それを生業にしている主人公の建築士が、離婚により娘と離れ離れに暮らしている、という何とも言えない孤独。
家=帰るべき場所。祖国に二度と帰る事のできない、ドイツ人建築士タウトの孤独。
二人の孤独な建築士の想いが重なってゆく感じが、謎に美しさをもたらしている感じが個人的には好きでした☆
まとめ
横山秀夫史上最も美しい謎という言葉がぴったりな作品です!
とはいえ、警察ものではないので、手に汗握る感じはないのですが、大人がゆったりと読むにはぴったりの作品なんじゃないかな〜と思います^ ^
こういう美しい系のミステリーも良いなぁと改めて実感!
天草四郎関係の仕事が終わったら、またそういう作品も読んでいきたいなぁと思いました☆
横山先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
横山先生のファンの方
ブルーノ・タウトがお好きな方