ちわぷ〜の書評ブログ🐶

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座間事件の犯人と面会した記者の記録…「冷酷 座間9人殺害事件」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

本日はニードル様にご紹介して頂いた事件のルポというか、犯人と面会したり、裁判に通った記者の記録?

この手の書籍は普段あまり読まないのですが、来週月曜にアップする予定の記事で書いた通り、社会勉強のために読んでみました!

 

しかし、これは本当にとんでもない読み応えの内容の書籍でした…

「冷酷 座間9人殺害事件」 小野一光(著) 幻冬舎 

内容

神奈川県座間市のアパートの一室で起こった事件。

被害者は、孤独な人々であるという共通点があった。

記者の小野氏が、犯人と面会を重ね実像に迫った前半と、裁判の記録の後半。

虚飾なく、本当に犯人の実像に迫った記録

とんでもない事件でしたが、恥ずかしながら世間の流れに疎い私は細かくは知らず…

座間ってフレーズは確かにいっときよく聞いたな〜くらいしか情報ありませんでした。

しかし、本当にヤバい事件…

 

座間ってどこ?と思ったら2年前仕事で一時期通っていた相模大野のすぐ近くじゃん…

相模大野駅の薬局で待ち合わせ、とか書いてあったし…

たぶん、私ほど世間のニュースに疎い人でなければ、みんな知ってて衝撃を受けた事件だったでしょうね…

 

アパートの一室で事件は起き、女性8人、男性1人が犠牲となりましたが、狙われたのは孤独で社会との繋がりが乏しい高校生〜まだ若い人々ばかり…(男性1人は狙われたというより巻き込まれた感じに近いですが)

 

前半の面会の記録が本当にその場の空気感が伝わってくる様な感じがして、裁判の発言をピックアップしたりして、報道が重ねられて出来上がってゆく犯人像とは違い、これはかなり犯人の実像に迫った貴重な記録だなと思いました。

 

なんて言ったって会話の内容がリアル過ぎ。

死刑が目に見えていても、お金をくれないと話さないと語る犯人に対し、筆者曰く常識の範囲内の金額を渡して取材をしていて、

それでも、深キョンやハシカンの写真集、将棋の本なんかを記者にねだる犯人。

 

元々、夜のお店関係のスカウトをしていたとの事で、会話の感じも話し上手という感じ。事件からとんでもなく凶悪な人物像をイメージしていたものの、実際のところは、コミュニケーションを取る事が上手く、恐らく集団に放り込まれてもそれなりに溶け込めてやっていけそうな感じ。

だから、かえって怖い…

 

後半の裁判の記録も、遺族の方の話のところは特に考えさせられました。

 

犯人がSNSで孤独な人を狙った、というところがまた…

もし、被害者の方々がもう少しだけでも社会と繋がっていれば、この犯人と出会う事もなかったんだと思うと…

 

色々な事を考えさせられた一冊でした…

まとめ

座間事件の犯人との面会の記録、裁判の記録と、虚飾なく事件の真実に迫った内容でした。

 

虚飾がない分、生々しく感じてしまうところはありますが、

文章のまとめ方など読みやすかったので、ルポに興味のある方の一冊目としても良いのではないかと思います。

 

ニードル様にご紹介して頂いた書籍は、以前ご紹介したこちらの書籍もオススメです。

chiwawatan.hatenablog.com

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こんな人にオススメ

座間事件を詳しく知りたい方