こんにちは、ちわぷ〜です!
本日は、湊かなえ先生の新作を読んでみました!
これは新境地!今までの湊先生の作風とは違う、チャレンジングな作品でした☆
「人間標本」 湊かなえ(著) KADOKAWA
あらすじ
美しい蝶の標本に魅せられた少年は、やがて大人になり、”蝶博士”と呼ばれる。
そして、美しい少年たちを蝶になぞらえ、”人間標本”にしてゆく…
チャレンジする事の大切さを教わりました
まず、全部の記事がそうではありますが、超個人的な感想になりますので、その点ご留意頂けますと幸いですm(_ _)m
今回は新境地も新境地!イヤミスの女王が、とっても猟奇的な作風に挑戦!
あらすじ的に、狂気をはらんだ美しいサスペンスなのかな?と期待をして手に取りました。
今までとあまりにも作風が違うので、戸惑うファンの方も多いのではないでしょうか?
ミステリー要素もちょこっと入ってきてはいるけれども、もっと目立つ狂気が目の前にある感じで、これはミステリー作品とは呼べない(笑)
どうして湊先生がこういった作風にチャレンジされたのか、その経緯は知りませんが、ここまでぶっ飛ぶという事は、何かきっかけがあったのかも知れませんね。
本作の作風と、今までのイヤミスだったり、「山女日記」みたいな感じのやつだったり、どっちが良い?と聞かれたら多分、ほとんどが今までの作風の方が好きと答えるんじゃないでしょうか。
個人的にも、今までの方が好きでした。
この作風は湊先生に合っていないと言いますか、こういう作風を読みたい時って違う作家さんの作品を読むと思います。
本当に人間の狂気をそのまま原液のままお届けって感じの作品。もう、冒頭の何枚かの絵の段階で、これって本当に湊先生?と困惑してしまいました(笑)
美しい少年たちを蝶になぞらえて標本にしてゆく、というのは美しく描く事もできそうな感じだけど、それは一切せずに狂気を描く。
受け入れられる限界を超えた後にオチに突入してゆく感じで、オチよりも普通に中盤の主人公のクレイジーさが凄すぎて、オチなんてもはや何が来てもクレイジーなレベル(笑)
構成は面白くて、途中に客観的な目が入って来て、この主人公ヤバいみたいな事を口々に言うのですが、それは良く分かってます(笑)
個人的には、そこで現実的な目を入れるよりも、ヤバいまま突っ走って頂くか、違う角度の視点を入れてもらいたかったです。
こういう感じの作風の作品を読んでる時って、ファンタジーと一緒で非現実に浸かりたくて読んでるところがあるので、現実味を入れて欲しくなかった。
あと、蝶を題材にするなら、やっぱりもっと美しく魅せて欲しかったな〜
おぞましいけど、美しすぎて見惚れちゃうって感じの作品が読みたかった…
けど、もう成功しているジャンルで描き続けていれば一生安泰なのにも関わらず、
こうやって新たな挑戦ができるのって、やっぱり凄い。
一作合わなかったからといって、これで湊かなえ作品を読むのをやめようとは思わない。
イヤミスの女王の今後の進化に期待です☆
まとめ
個人的には合いませんでしたが、猟奇的な作風の作品を読みたい方や、
湊先生のファンの方にとっては、新境地開拓な作品で読む価値アリだと思いますので、気にせず読んでみてください☆
湊先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
こんな人にオススメ
湊先生のファンの方