ちわぷ〜の書評ブログ🐶

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人の欲望を香りにする仕事…「赤い月の香り」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

先日読んだ千早茜先生の「透明な夜の香り」が面白かったので、その続編を読んでみましたのでご紹介させていただきます☆

 

本作は続編になりますので、まだ「透明な夜の香り」が未読な方は以前ご紹介させて頂いた下記の記事よりチェックして頂けますと幸いですm(_ _)m

chiwawatan.hatenablog.com

「赤い月の香り」 千早茜(著) 集英社

あらすじ

カフェでバイトをしていた満は、客として来店した調香師の小川朔に、自分の洋館で働かないかと誘われる。

人の欲望を香りにする仕事をしている朔の元には、様々な事情を抱えた客がやってきて…

前作以上にえぐってくる!

前作がもうドンピシャ!っていう感じだったので、続編も迷わず手に取りました!

前作に比べて、より人の心の傷に向き合った内容になっています!

 

今回の大きな変更点は、朔の洋館のお手伝いさんが、女性から男性に変わったという事。

前作からどうゆう形でシリーズを継続していくのか興味がありましたが、なるほど、そういうパターンもありだな!っていう感じでした(^ ^)

 

各エピソードのオチは意外とあっさりしていて他の作品だと物足りなく感じがちなのだけれども、この作品に関してはしつこ過ぎなくてちょうどよく感じ、

オチよりもそれに至る心の動きをメインに追っている印象でした。

 

調香師という変わった主人公を題材にしている分、あまりこねくり回すと気をてらっている感じになってしまうので、これくらいで正解なんだな〜と。

自分の心が入り込めるくらいの隙間が空いている感じで、ゆったりのんびりと読む事ができました^ ^

 

同じ香りあっても、それを纏った人によって匂いは変化する

的な事を作中で語られますが、お手伝いさんも一緒で、前作の女性から男性に変わる事によって、いつも変わらず淡々な朔のイメージも変わる。

 

そして、前作のお手伝いさんの残り香が香ってきて、様々な匂いの記憶と共に暮らす朔の生活の一部になっている感じがステキでした☆

まとめ

人の欲望を香りに変える調香師を題材に描かれる、心洗われる癒しのシリーズです!

今作は、前作に比べてより深く心の傷と向き合った内容となっております☆

 

きっとそう遠く無い内に、映画かなり、ドラマ化されるんだろうな〜ってくらいよくできたシリーズで、

 

これ多分、3作目もあるな〜と、

きっと3作目はこの部分を掘り下げるんだろうな〜という箇所が見えて、2作読んでメチャメチャ気になっていた部分だったので、絶対に3作目も読もうと思いました☆

 

千早先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆

chiwawatan.hatenablog.com

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こんな人にオススメ

香りをテーマにした作品をお探しの方

優しい気持ちになれる作品をお探しの方

千早先生のファンの方