こんにちは、ちわぷ〜です!
花粉症でちょうど今時期からお薬をもらいに耳鼻科に行くのですが、なんと今年から一円玉が使えない事になったそうで…
ほとんど現金を使わないので、長年耳鼻科(薬局はクレカ払い)と歯石を取りに半年に一度くらいの頻度で行く歯医者さんが貯まった小銭の使い先だったのですが、こんな時に限って一円が溜まっていて…
お賽銭に入れようにも、銀行の手数料で逆に赤字になるから一円玉は迷惑みたいな事を聞いた事もあるし、コンビニとかの募金箱もその理屈で言うと迷惑になりかねないし…
一円を笑う者は一円に泣くって事で、一円の受付も再開して欲しいです(T . T)
さて、重松清先生の季節をテーマに描く短編集シリーズ、季節風。
本日は早くも春です!(花粉症の症状が出始めると勝手に春を感じるもので、私の冬は異様に短い)
ちなみに、冬はこちらです☆
「季節風 春 -ツバメ記念日-」 重松清(著) 文藝春秋
あらすじ
人口2万人の小さな町の誇りはプロ野球選手を輩出した事。
その選手の出身中学校の野球部が舞台。
まるで神の様に崇められていたその先輩は良いところが無いまま僅か三年で戦力外通告を受けて帰郷しており…
(「球春」)
表題作含め、春をテーマにした12の短編を収録
出会いと別れの春
春をテーマにした今作は、出会いの物語と別れの物語と、それぞれ楽しめました!
個人的に好きだった作品をあらすじにチョイス!
別れの物語に関しては、秋の時の切なさとはまた違った味わいで、ちゃんと春っぽい未来に前進しようとする為の別れって感じで、グッときました(T . T)
それ系ですと「島小僧」が良かったですね〜
大学進学や予備校のために島を離れる高校三年生と島を愛する先輩たち、そして変わりゆく島(本土にはすぐに渡れる)…って感じの物語です!
この島独特な感じ、なんか体育会っぽくて苦手〜と思いつつ読み進めてましたが、いつの間にか最後は自分も島人になってました(T . T)
孤独な中年男が、結婚したいと思っている女性を初めて家に上げる「目には青菜」もメチャクチャ面白かったです!
コミカルなラブコメっぽいところと、ラストのあの感じ…
流石に緩急がウマい!
あと、何と言っても「霧を征け」!
ある男が亡くなり、その男の実家を訪ねるという物語なんですが、もう凄すぎてこの短いページ数で何度心を揺さぶられたか(T . T)
春っぽいかと言われたら、別に春じゃなくても成立してしまいそうな物語ではありますが^^;
そういった意味であらすじには選ばなかったのですが、振り返ればこれが一番これが心に来ましたね☆
まとめ
春らしい爽やかさのある空気の中で紡がれる、出会いと別れの物語。
一つ一つの作品が少ないページ数で畳み掛けるかの様に心を揺さぶって来る、ハイクオリティな短編集でした!
秋、冬、春と読んで来てハズレなし!
そしていよいよ最後は夏!
なるべく暖かくなるのを待ちたいところではありますが、このままじゃ、初雪が降る前に読んでしまいそう(笑)
こちらのシリーズは秋もオススメです☆
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こんな人にオススメ
心癒される物語を読みたい方
春をテーマにした作品集をお探しの方
重松先生のファンの方