こんにちは、ちわぷ〜です!
ピークの合間、ちょこっとだけ春休みを取っている私。
その時間を使って、よくコメントくださるニードル様(id:kokoko777)が、昔オススメしてくださって、当時は忙しすぎて読めなかった作品を読んでおります!
今回は重松清作品になりますが、ほっこりなイメージのある重松先生とは裏腹に、今日はダークな作品です☆
「木曜日の子ども」 重松清(著) KADOKAWA
あらすじ
ある家族が再婚を機に、ニュータウンである旭ヶ丘に引っ越してきた。
その町にある中学校は、7年前にクラスメイト9人毒殺事件、通称”木曜日の子ども事件”が起きていて、その中学校に再婚相手の連れ子である晴彦は通う事になる。
晴彦は、毒殺事件を起こした上田という生徒に風貌が似ていた…
ダークな重松清も面白い!
色々と読ませて頂いて、ほっこりさせて頂いている重松清作品。
その中で、「疾走」という作品はちょっと色合いが違くって、中学生の頃に読んで衝撃を受けた思い出がありました。
そんな事を記事に書いていたらニードル様が教えてくださったのが本作!もう一年半前(笑)どれだけ読むの遅いんだよって話ですね^^;
あるニュータウンに引っ越してきた家族の話で、父親と中学生の息子は距離感がなかなか縮まらず、そんなに頑張んなくてもってくらい、お父さんは父親であろうとする。
重松先生らしい、最終的に家族がうまい具合になってほっこりする展開になりそうに思わせといて、今作はサスペンス!
重松先生らしからぬダークな作品でしたが、次の展開がまったく分からず、ワクワクドキドキ、とても最高な作品でした!
9年前に中学生が起こした毒殺事件、悲惨な事件はどこか神話の様になり、当時未成年であり情報が秘匿された犯人をまるで神の様に思う人々…
そして、こういう作品を若い作家さんが書くとどこか中二病的といいますか、痛さがある作品になってしまい、若い頃ならいざ知らずアラサーには刺さらない感じになってしまうのですが、そこんところも重松清は一味違う。
どんなにダークでも、サスペンスでも、これは家族の物語。ほっこり路線と同じテーマで、家族ってなんだろう?と問いかけてくる。再婚したばかりの家族、という不安定さが絶妙。
一つの家族に起きた悲劇で、お父さんが家族を守ろうとする、っていうのがたぶん王道の流れなのでしょうが、
そうではなく、家族になろうとする男に降り掛かってくるっていう不安定な設定にしているところが面白く、どんどん葛藤が生まれてくる。
だから大人が読んでも突き刺さってくるし、目が離せないし、なんかグッとくる物もあるし、最後までワクワクドキドキさせてくれる。
まさか、「疾走」を初めて読んだ時のあの感覚を大人になっても味わう事ができるとは、思いませんでした!
こういうダークさのある作品も今後も是非書いて欲しいですね^_^
この作品がお好きな方は、「疾走」もオススメですよ☆
まとめ
ほっこり感動作が多い重松清先生が描く、ダークなサスペンス!
次々起こるサスペンスに目が離せないまま一気読みでした^ ^
今回もとても楽しませていただき、ニードル様に感謝です!
重松先生の作品は、以前ご紹介したこちらの作品もオススメです!
こちらはほっこり系!春をテーマにした短編集なので今時期にぴったりです☆
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こんな人にオススメ
ダークなサスペンスを読みたい方
重松先生のファンの方