ちわぷ〜の書評ブログ🐶

アラサーの物書き愛犬家の書評ブログです🐶

女子大生限定のバラエティ番組に出演する事になった女装男子…「夢・出会い・魔性」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

最近ハマってしまい読み続けている森博嗣先生のVシリーズ!

本日は4作目のご紹介です!

 

テレビ局を舞台に繰り広げられる、ハラハラドキドキなエンターテイメントミステリーでした☆

 

まだこのシリーズを読んだ事ないよ〜という方は、ぜひ以前取り上げたこちらの1作目の記事からお読みください!

chiwawatan.hatenablog.com

 

本記事もネタバレ無しで書きますので、シリーズ全体を把握してから読むかどうか決めたい方は、是非本記事も読んでいってください☆

「夢・出会い・魔性」 森博嗣(著) 講談社

あらすじ

ひょんな事から女子大生限定のバラエティ番組の収録に応募して、女子大生の紫子さんのみならず、男のレンちゃんと大学生ですらない紅子は東京のテレビ局へ収録に向かう。

 

その番組のプロデューサーは、20年前に事故で恋人を失い、後悔に苛まれ続けていた。

そして、そのプロデューサーは遺体となって発見される。

あるアイドルが、その殺害現場から出てきた事を目撃されて…

展開が面白いドタバタミステリー!

今作で4作目ですが、個人的には一番面白かったです!

 

2作目以来、また遠くに遠征する阿漕荘の面々。

それも女子大生限定のバラエティの収録で、一緒に出演する二人は女装した男の子と女子大生ですらない紅子さんって(笑)

しかも、三人とも美人過ぎてなんか話題になっちゃうし(笑)

 

そんなドタバタ展開から次々と展開が進んでゆき、予測不可能な方向へと進んでゆく。

レンちゃん推しの方は特に楽しめる内容になっているかと思います(^ ^)

 

このシリーズは、阿漕荘のこの濃ゆい女性三人組(女装含む)が主になってかき回す系の話のタイプの時、本当に面白い!

本当にかき回すだけで、実際はもうあんまり関わってすらなかったりする(笑)

 

設定から展開から、何から何まで好きな感じで楽しめました☆

まとめ

個性的な探偵とその仲間たちが繰り広げるV シリーズの4作目で、テレビ局を舞台にしたミステリーです!

 

ドタバタ感もあり、ミステリアスな部分もありなかなかハイクオリティでした☆

 

森先生のミステリーシリーズは、Xシリーズもオススメです☆

chiwawatan.hatenablog.com

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こんな人にオススメ

個性的なキャラクターが活躍するミステリーを読みたい方

森先生のファンの方

劇場版名探偵コナン100万ドルの五稜星を見て来た話と、現代を生きるアイヌ「アイヌもやもや」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

今回は函館が舞台で土方歳三ネタとの事で、超久しぶりに劇場版名探偵コナンを見てきました!

ゴッホの絵のネタの時ぶりだから、たぶん10年ぶりくらい?

 

ネタバレになっちゃうんで書けませんが、とっても楽しめました!

土方歳三フリークの私は、コナン君よりも先に謎の解読方法に気づいてしまうという(笑)

同じネタでも土方歳三他の逸話も残っていたりするんで、あぁそっちで来たのねと俯瞰してみる余裕すらありました(笑)

 

そしてコナン君久々過ぎて一部知らないキャラいましたけど、それも楽しめました!

 

個人的には服部君につきまとっているお金持ちのお嬢様と執事がツボでした(笑)

ラッキーピエロでお茶しながらのあのミステリーでは何て事ないあの会話も、ラッキーピエロという異常空間で真面目な話をしているのが何だか函館っぽくて面白かった^ ^

 

あと、エンドロールは絶対に最後まで見た方が良いですよ!

 

特報によるとひょっとして来年は武田信玄ネタなのかな?

来年もまた観に行かないといけませんね^ - ^

 

さて、書評の方は北海道繋がりでアイヌ関連の書籍です。

 

今回は、現代を生きるアイヌの方々の事をマンガを交えつつとても分かりやすく書かれている書籍を見つけましたので読んでみました☆

アイヌもやもや」 北原モコットゥナシ(著)

内容

現代を生きているのに、ほとんど知られていないアイヌたち。

現代を生きるアイヌたちの実際の姿を中心に漫画を交えつつ分かりやすく解説。

無意識と差別の違い

この部分が一番深く考えさせられました。

無意識というのは知らない事。

知らないから差別は起こらない、知ってしまったから差別が起こる、というそんな単純なわけではない。

 

このコンプライアンスの時代には何とも深く難しすぎるテーマです。

 

他の部分に関しては、現代を生きるアイヌの姿を中心に、分かりやすくまとまっており、初めてアイヌ関連の本を読む、現代のアイヌの事はほとんど知らないという方にもオススメできる内容でした☆

まとめ

現代を生きているのにほとんど知られていないアイヌの人々。

まずは知るきっかけとして、ぜひ手に取っていただきたい一冊でした(^ ^)

 

アイヌに興味のある方は、こちらの漫画もオススメです☆

chiwawatan.hatenablog.com

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こんな人にオススメ

アイヌに興味がある方

星野源のファンもそうじゃない人々にも「そして生活はつづく」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

ネットフリックス配信中のオードリー若林さんとのトークバラエティ「LIGHT HOUSE」が面白く、若林さんとかなり通じる部分があるなと興味を持った星野源さん。

 

そんな星野さんのエッセイを読んでみましたのでご紹介いたします☆

「そして生活はつづく」 星野源(著) 文藝春秋

内容

本当に日常の細やかな事などから、星野源さんの思考が感じられる一冊。

ウォーターボーイズの時のエピソードはなかなかハードでした。

 

星野さんのファンでなくとも、何となく日々に違和感を持ちつつ暮らしている方には刺さる内容。

俳優かミュージシャンかどちらかにしろと言われ続けてきた星野さん

星野源さんといえば、私のイメージでは俳優さんの方がイメージ強いです!

なぜだか国語の授業でクドカンの書いた大人計画の「七人の恋人」という舞台のDVDを見させられて、それが面白すぎてバイト代が入ったら買い、全てのセリフを覚えるほど鬼リピートしていたのですが、そこに出ていたのがまだ売れる前の星野さん!

 

なのでミュージシャンとして世に出てきた時にびっくりしました!

私の中では、俳優の星野源が歌も始めた、という認識だったのですが、歌か芝居かどちらかにしろと売れる前には散々言われてきた星野さん。

 

そんな星野さんの日常の事から、ウォーターボーイズの時のエピソードなど色々綴られております。

 

ドラマ版ウォーターボーイズのエピソードはなかなかハードでした…

 

正直、ウォーターボーイズに星野さんが出ていた記憶は一切残っていないのですが(笑)おそらくその時はまだ大勢の中の一人だったのだと思うのですが、全員で呼吸を合わせなければならないのでその練習はメチャハード。

 

そして、星野さん的には人間関係でも行き詰まっていた…

あれだけの人らと共同で何かをしなければならない環境で、あの状況は本当に辛かった事でしょう…

まとめ

星野さんのファンの方も、ファンじゃないけど何となく生きにくい、という方にもオススメできる一冊です!

 

今の活躍を思うと、本当に這い上がったんだなぁと感嘆しました☆

 

星野さんのエッセイがお好きな方は、おそらくオードリー若林さんのエッセイもお口に合うかと思います!

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こんな人にオススメ

星野源さんのファンの方

日常に何となくもやもやしている方

イケメン有能教師による血塗られた一夜が幕を上げる…「悪の教典」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

なぜでしょう、寒い冬は徹底的にダークなものを読みたくなる…

そんな気分で作品選びをしているところです。

 

私の様な方は少ないかと思いますが(笑)もし同じ様な気分の方がいらっしゃれば、今日オススメする作品はちょうど良いですよ〜☆

(この記事を書いていたのは昨年12月…あまりにも記事が溜まってしまった為タイムラグ発生中です笑)

悪の教典」 貴志祐介(著) 文藝春秋

あらすじ

ルックス抜群で有能な高校教師、蓮見聖司は生徒や保護者そして同僚を虜にしていた。

しかし、実はこの男はサイコパスだった…

血塗られた夜が幕を開ける…

三池崇史監督の映画版も楽しい!

サイコホラーっぽい感じの本作ですが、怖いの苦手な方でも大丈夫!

とはいえ、原作はゾワゾワ感がけっこうあって夜一人で読むと怖がりな人はダメかもなので、そんな方には映画版がオススメ!

 

本作は原作の前に映画を見たパターンです!売れてから幅広いジャンルを手掛ける様になった三池崇史監督ですが、やはり一番合ってるのはこの手の作品!

予算が潤沢になってからつまらなくなってしまったと言われる監督さんは多いですが、三池監督も個人的にはインディペンデントな時代の方が好きでした。

 

この手の設定で、学校という閉ざされた空間であれば良い意味でチープ感があって、三池監督の持ち味出まくりなんじゃないかと思って期待して見ていたら、やはり売れてからの作品では上位にランクインされるんじゃないかという良いデキだったと個人的には思いました☆

 

山田孝之さんなど、脇にもしっかり演技ができる役者さんを起用していて、ぶっ飛んだ設定ですがしっかりとした作品になってました^ ^

 

ぶっ飛んでる様で、しっかりと学校にまつわる様々な社会問題を落とし込んでいる作品でそこに対しても考えさせられながらも、そんな問題を超越して散弾銃をぶっ放すサイコパス教師ハスミン…

なんか知らないけど、スッキリとしてしまったのは私だけでしょうか(笑)

まとめ

一見、非の打ち所がない有能サイコパス教師が巻き起こす一夜の惨劇。

一見若者向けですが、しっかりと社会問題も内包していて、大人が読むに耐える作品になっております!

 

ムシャクシャしてすっきりしたい時は、映画版がオススメ!伊藤英明さんが散弾銃をぶっ放している姿は絵になるし、面白いですよ☆

 

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こんな人にオススメ

伊藤英明さん、山田孝之さんなど映画版のキャストのファンの方

サイコパス教師が繰り広げる惨劇に興味のある方

貴志先生のファンの方

どうでしょうイズムを求めてたどり着いてしまった一冊…「大泉エッセイ 僕が綴った16年」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

地味に、水曜どうでしょうファンな私!

先日Netflixに加入した時には真っ先にどうでしょう最新作をチェックしました!

 

水曜どうでしょうといえばこのお方!

本日は、大泉洋さんのエッセイをご紹介いたします☆

「大泉エッセイ 僕が綴った16年」 大泉洋(著)

内容

1997年から2013年までの大泉さんのエッセイをまとめ、ちょこっと当時を振り返ったコメントが載った内容。

何ともまぁ大泉エッセイ!

どうでしょう最新作2023が個人的に消化不良で、どうしても体がどうでしょうを欲する事態に…とはいえネフリは1ヶ月だけの加入と決めてたし、見たいのたくさんあったので今更過去のどうでしょうを見ている暇はない!

という状況だったため、このエッセイに手を出すことに!

 

大泉さんが大ブレイクする前の内容からまとまっているので、最近ファンになった方にとっては読みやすくまとまっていて良いと思います!

 

エッセイで語っている中身に関しては、どうでしょうのノリ(笑)

良くも悪くも、これがどうでしょう軍団なので、これを味わいたくて読んでいるのでオールオッケー(^ω^)

間違っても、今後生きるに当たって有用な金言なんて載ってませんので、どうでしょう軍団にそういうの求めちゃダメですよ(笑)

 

この書籍で、どうでしょうイズムの真髄を味わったかのつもりになってましたが、後日別の軍団員のエッセイでさらに混沌を味わうことになるのですが、それはまた別のお話です☆

まとめ

大泉さんの売れる前からブレイク後までのエッセイをまとめた長い時間軸の一冊です!

どうでしょうファンも大泉さん個人のファンにとっても有難い一冊だと思います☆

 

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こんな人にオススメ

大泉洋さんのファンの方

水曜どうでしょうファンの方

3.11の前日の3月10日に、一体何をしていたのか…「君が手にするはずだった黄金について」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

先日発表のあった本屋大賞、今年は事前に読めたのは10作中5作のみ。

趣味は一人選考委員ごっこなので、できれば発表前に全作読んで勝手に受賞作を予想したいのですが(笑)

今回はちょっと仕事が忙しくて半分のみでした。

 

読めなかった作品の中でとても気になる作品がありましたので、読んでみました

「地図と拳」で直木賞を受賞した小川哲先生の作品です☆

「君が手にするはずだった黄金について」 小川哲(著) 新潮社

あらすじ

小川先生自身を思わせる”僕”が主人公の連作短編集。

 

3.11の前日の3月10日に何をしていたのか?インチキ占い師、株のトレーダーになった同級生、偽物のロレックスを巻いている漫画家…

 

過去と今、真実と虚構が入り乱れる。

どこまでが作り物で、どこまでが本当か分からない造り

ある意味で小説にとって一番理想的な造り方かも知れません。

 

作中で語られる様に、真実はねじ曲がっているもの。

もしかしたら、全て真実で小川先生の身の回りで起きた事かもしれないし、もしかしたら虚構で小川先生が創り上げたものかもしれない。

面白いアンバランスさの作品で、今までの小川先生の作品では一番好きでした!

 

一番好きなのは3.11の前日に何をしていたのか記憶を辿るエピソード。

まったく記憶に残っておらず、それを解き明かそうと3.11の日に何をしていたのか紐解こうとしてもなかなか真相には辿り着かず…

自分は何をしていたっけと思い起こしてみたところ、私の場合は明確に分かりました。

 

人の記憶の不確かさ、そしてその不確かさが集まり、また不確かな記憶が生み出されていく感じが好きでした。

 

あと、小川先生、モテ過ぎ(笑)

まとめ

小川先生を思う主人公が、様々な不確かな物や過去の記憶と出会う物語。

かなり簡潔で読みやすい文章でした!

 

小川先生の創作の際の思考なんかも語られていて、ファンの方にはその点もたまらないかも知れません!(それも虚構かも知れませんが…笑)

 

小川先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆

直木賞受賞作になります!

chiwawatan.hatenablog.com

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胡散臭い登場人物が出てくる作品を読みたい方

小川先生のファンの方

 

オオカミ男が出るという奇妙な屋敷よりも、奇妙な阿漕荘…「月は幽咽のデバイス」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

最近読み始めた森博嗣先生のミステリーシリーズ、Vシリーズ!

本日は3作目のご紹介です!

ネタバレなしで書きますので、まだ一作も読んでいないよ〜という方も、安心して本記事も是非覗いていってください(^ ^)

 

1作目はこちら

chiwawatan.hatenablog.com

 

2作目はこちらになります!

chiwawatan.hatenablog.com

 

月は幽咽のデバイス」 森博嗣(著) 講談社

あらすじ

オオカミ男が出るという奇妙な噂がある屋敷。

そこで悲惨な姿に成り果てた遺体が発見され…

オオカミ男より奇妙な阿漕荘の面々(笑)

本当に個性的で奇妙な面々!

オオカミ男が出るというバラ屋敷よりも、阿漕荘の方がよっぽど奇妙!

事件に関わっていく動機、シチュエーション、そして行動が面白過ぎる(笑)

 

そして、作品を追うごとに会話のテンポもどんどんアップテンポになってゆき、Xシリーズの様にセリフの応酬が多くなってきた!

どんどん私好みになっている(^ ^)

小鳥遊さんなんて前作から更に力が抜けすぎ(笑)

 

紅子さんとあの方とあの方の関係性も面白く、おおっこれは今後もきっと何かが起きるはず!

楽しすぎて一気読みでした!

 

ミステリーの方は、オオカミ男という奇妙な設定でどう決着を付けるんだろう?と興味深かったのですが、そうくるか!って感じでした!

森博嗣先生は本当に視野が広く、突拍子のない事が連なっている様でうまく繋げてきますね〜…

まとめ

キャラの関係性が深まってくる事によって会話の応酬がどんどん面白くなってきてます!もうセリフのやりとりだけで成立しちゃってる!

 

これは今後更に面白くなっていきそうな予感!

もう早く続きが読みたくて徹夜するか、仕事をほっぽり出しそうです^^;

 

森先生のミステリーシリーズは、以前ご紹介したXシリーズもオススメです☆

chiwawatan.hatenablog.com

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個性的なキャラクターが活躍するミステリーシリーズがお好きな方

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